Oboomのまとめ

2014年5月4日

2014年3月以降からユーザー数が急増しているOboom。大量のファイル共有サービスがあるなかで、なぜOboomはそれほど人気なのでしょうか?

Oboomとは?

Oboomはファイル共有サービスで、2013年12月からサービスを開始。本拠地はスイスで、ウェブサイトは英語・フランス語・スペイン語・日本語など、12ヶ国語をサポートしています。

Oboom基本情報
ロゴOboom logo
URLhttps://www.oboom.com
設立者Ferdinand Julian Schweers
本拠地Grossmatt 6 NW-6052 Hergiswil Schweiz, Switzerland
設立2013年12月
従業員数12

Oboomはどれほど人気?

SimilarWebによるとOboomの週間訪問者数は、3月中旬では500件ほどでしたが、その2週間後には200万に達しています。主な訪問者は、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本です。

Oboomはどれほど人気

Oboomはなぜ人気?

Oboomの人気の理由は、以下3点と考えられます。

Oboomの広告 — Oboomは違法ダウンロードで人気のブログ「rlslog.net」や、同じく違法ダウンロード用のダウンロードソフトとして有名な「JDownloader」に広告を載せています。(14年5月1日現在)

Ryushareの閉鎖 — Oboomにとっては棚からぼた餅だったと思われますが、違法ダウンロード用のファイル共有サービスとして人気だったRyushareが2014年4月に閉鎖されました。Ryushareのユーザーの一部がOboomに流れたことが推測されます。

アップロード済みファイルを簡単に複製できること — Oboomはウェブ画面上、またAPIを経由してアップロード済みファイルを簡単に複製することができます。この機能がOboomにアップロードされるファイル数、結果的にOboomの人気を増加させたと考えられます。

Oboom複製機能

Oboomの価格

Oboomはメンバーシップ制で、価格もその他のサイバーロッカーとほぼ同じです。また、PayPalの支払いに対応していない点も、その他のサイバーロッカーと共通しています。

Oboomの価格
1ヶ月12.99 USドル
3ヶ月26.99 USドル
6ヶ月40.99 USドル
1年54.99 USドル

Oboomはジェダイかシスか?

Oboomはジェダイかシスか
photo credit: JD Hancock via photopin cc

Oboomは、Dropboxのような倫理的なファイル共有サービスでしょうか?それとも、Megauploadのような非倫理的なファイル共有サービスでしょうか?一般的なサイバーロッカーにある特徴をOboomがどれほど持っているか、以下の表で現してみます。Yesが多いほど、OboomはMegauloadのような非倫理的なファイル共有サービスといえます。

Oboomの特徴
アップロードした人が匿名Yes
ファイルを不特定多数に公開できるYes
アップロードすることのインセンティブがあるYes
PayPalをサポートしていないYes

Oboomは、明らかに違法ダウンロードを目的としたファイル共有サービス、すなわちサイバーロッカーといえます。

OboomにDMCA侵害申し立てを送る方法

Oboomで違法ダウンロードされているファイルを見つけた場合、ウェブサイトからDMCA侵害申し立てを送信できます。DMCA侵害申し立てをしてからファイルが削除されるまでのリードタイムは1~2日で、削除後にOboomからメールが返信されます。