2014年3月から人気が急上昇しているOboomは、デジタルコンテンツ業界にとってMegauploadに匹敵する脅威になる可能性を秘めています。以下、なぜOboomがそれほど人気なのか、なぜ次のMegauploadになりえるか4つの理由です。
Oboomは、プログラミングを通じてファイルを操作できるAPIをサポートしています。これよりユーザーはAPIを通じてアップロード済みファイルの情報を取得したり、新しいファイルをアップロード出来ます。
このAPIで出来ることは多義に渡り、例えば以下を自動化することも可能です。
このAPIは、違法コンテンツのアップロードや複製をより一層加速させると考えられます。
Oboomでは、たったクリック1つで他のユーザーがアップロードしたファイルを自分のフォルダにコピー出来ます。つまり、あるユーザーがOboomにアップロードしたファイルをコピーし、自分のファイルとして配布することが簡単に出来るのです。
同様なことを他のサイバーロッカーで行う場合、一度ファイルをダウンロードし、再度アップロードする必要があり、時間がかかります。しかしOboomでは、クリック1つでそれが出来ます。これも違法コンテンツのアップロードを加速させるものと考えられます。
その他のサイバーロッカー同様、Oboomもファイルをアップロードすることでお金を稼ぐアフィリエイト制度を導入しています。しかしポイントは、その報酬が他のサイバーロッカーよりも優れている点です。
ユーザーの1サインアップにつき報酬がもらえるpay per sale(PPS)については、Oboomの報酬はサインアップ額の80~90%。一方例えばRapidgatorでは、50%です。
ダウンロード数に応じて報酬がもらえるpay per download(PPD)では、Oboomの報酬は1,000ダウンロードにつき70ドルで、Rapidgatorは35ドルです。(1ユーロ=1.39ドルの換算)
ウェブサイトの情報によると、Oboomはモバイルアプリを開発中とのこと。詳細はまだ不明ですが、Oboomにアップロードされたファイルをモバイルでも簡単にダウンロードできるようにするのが目的と推測されます。
過去、モバイルを正式に対応したサイバーロッカーはいなく(ShareDownloaderなどは非公式アプリ)、サイバーロッカーからファイルをダウンロードするのはPCユーザーが中心でした。しかしOboomがモバイルをサポートするとなると、モバイルユーザーがサイバーロッカーを使うという新しいマーケットを作り、違法ダウンロードの裾野を広げるかもしれません。