2014年3月以降からユーザー数が急増しているOboom。大量のファイル共有サービスがあるなかで、なぜOboomはそれほど人気なのでしょうか?
Oboomはファイル共有サービスで、2013年12月からサービスを開始。本拠地はスイスで、ウェブサイトは英語・フランス語・スペイン語・日本語など、12ヶ国語をサポートしています。
Oboom基本情報 | |
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ロゴ | |
URL | https://www.oboom.com |
設立者 | Ferdinand Julian Schweers |
本拠地 | Grossmatt 6 NW-6052 Hergiswil Schweiz, Switzerland |
設立 | 2013年12月 |
従業員数 | 12 |
Oboomの人気の理由は、以下3点と考えられます。
Oboomの広告 — Oboomは違法ダウンロードで人気のブログ「rlslog.net」や、同じく違法ダウンロード用のダウンロードソフトとして有名な「JDownloader」に広告を載せています。(14年5月1日現在)
Ryushareの閉鎖 — Oboomにとっては棚からぼた餅だったと思われますが、違法ダウンロード用のファイル共有サービスとして人気だったRyushareが2014年4月に閉鎖されました。Ryushareのユーザーの一部がOboomに流れたことが推測されます。
アップロード済みファイルを簡単に複製できること — Oboomはウェブ画面上、またAPIを経由してアップロード済みファイルを簡単に複製することができます。この機能がOboomにアップロードされるファイル数、結果的にOboomの人気を増加させたと考えられます。
Oboomはメンバーシップ制で、価格もその他のサイバーロッカーとほぼ同じです。また、PayPalの支払いに対応していない点も、その他のサイバーロッカーと共通しています。
Oboomの価格 | |
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1ヶ月 | 12.99 USドル |
3ヶ月 | 26.99 USドル |
6ヶ月 | 40.99 USドル |
1年 | 54.99 USドル |
Oboomは、Dropboxのような倫理的なファイル共有サービスでしょうか?それとも、Megauploadのような非倫理的なファイル共有サービスでしょうか?一般的なサイバーロッカーにある特徴をOboomがどれほど持っているか、以下の表で現してみます。Yesが多いほど、OboomはMegauloadのような非倫理的なファイル共有サービスといえます。
Oboomの特徴 | |
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アップロードした人が匿名 | Yes |
ファイルを不特定多数に公開できる | Yes |
アップロードすることのインセンティブがある | Yes |
PayPalをサポートしていない | Yes |
Oboomは、明らかに違法ダウンロードを目的としたファイル共有サービス、すなわちサイバーロッカーといえます。
Oboomで違法ダウンロードされているファイルを見つけた場合、ウェブサイトからDMCA侵害申し立てを送信できます。DMCA侵害申し立てをしてからファイルが削除されるまでのリードタイムは1~2日で、削除後にOboomからメールが返信されます。